木造軸組み躯体の構造材について(梁編)
こんにちは、昨夜は豪雨で桑名事務所から車で
帰宅するのに前が見えず大変でした。(堤防道路は怖い~)
土曜日に設計スタッフと現在建築中の物件に行ってきました。
現場に入って一言 <現場が綺麗ですね>
流石です。
現場管理がしっかりと出来ています。
(現場監督からは当然といわれるかもですが)
構造材が今だとよく見え話題にもなりましたの
で、ここでスタッフに話した事を
簡単に書いてみます。
梁についてふれてみようと思いますが、
使用材は中国木材のハイブリッドビーム
になります。応力を負担する外側プライは強度のあるベイマツ材で中側の材は
軽くてしなりのある国産杉を採用している構造材です。
従来からの在来工法の仕口や継ぎ手では加工時にどうしても断面欠損が多く
生じてしまいます。部位によって在来継ぎ手は約70%の欠損にもなり
大事な構造躯体としてはどうなのかなーと感じます。(金物工法は約20%前後)
加えて、建物完成後数年にわたって材の変形等も集成材は安定しているので
高気密住宅には最良な材だと言えます。
構造躯体材をオール無垢材にて採用している物件もあると思いますが
建物が完成してから10年、20年後と末永く気密は保持できるのでしょうか
ダメとは言わないですが、疑問は残りますね。